船舶用アルミ溶接材料の船級認証|ABS・DNV・LR・BV・CCS の違いと必要書類

船体構造に使用する溶接材料は船級協会の承認を取得している必要があります。承認がなければ、検査時に溶接施工要領そのものが認められないこともあります。船舶用アルミワイヤを初めて調達される方は、たいてい同じ疑問で止まります——ABS・DNV・LR とは何か、供給元にどの書類を求めればよいのか。本記事では、カナダ Indalco アルミ溶接材料のアジア唯一の正規代理店である商濠實業(Mastership)が、その両方を整理します。

船級協会の承認とは

船級協会(Classification Society)は、船舶の安全性を検証する第三者機関です。船体構造に使う溶接材料は、協会の型式承認(Type Approval)を取得している必要があり、承認は溶接材料の化学成分・機械的性質・メーカーの品質システムを対象とします。未承認の材料で施工した溶接部は、検査に合格できません。

主要 5 協会の早見表

承認機関主に求められる場面
ABS米国船級協会(American Bureau of Shipping)米国系船主、海洋プラットフォーム
DNVノルウェー船級協会(Det Norske Veritas)欧州系商船、洋上風力
LR英国ロイド船級協会(Lloyd’s Register)国際商船、ヨット
BVフランス船級協会(Bureau Veritas)欧州系船舶、作業船
CCS中国船級社(China Classification Society)中国籍船舶、両岸航路

どの国籍で登録し、どの船主に引き渡すかによって、必要な承認が決まります。造船所にとって最も手間が少ないのは複数承認の材料(同一製品が ABS+DNV+LR などを同時に取得)です。案件ごとに材料を替えて溶接施工要領(WPS)を再取得する必要がなくなります。

船舶用アルミにはどの銘柄を使いますか

アルミ船体で最も多く使われるのは 5083 板材で、共金系の溶加材は ER5183(高 Mg+Mn。最も高強度で、船級承認の主力銘柄)です。一般的な 5xxx 系構造部材や艤装品は ER5356 で対応できます。詳しい比較はアルミ溶接ワイヤ選定ガイドをご覧ください。

調達時に供給元へ求めるべき書類

  1. 船級協会の型式承認証書——有効期限内であること、購入する銘柄と線径が対象に含まれていることを確認します。
  2. メーカー純正データシート
  3. ミルシート(MTC)——ロット番号が実際の入荷品と一致していること。
  4. WPS/PQR の技術サポート——溶接施工要領の承認取得が必要な場合、供給元が支援できるか。

認証の揃ったアルミ溶接材料の調達先

商濠實業(Mastership)は、カナダ Indalco アルミ溶接材料のアジア唯一の正規代理店です。ABS・DNV・LR・BV・CWB・AWS・CCS の承認と ISO 9001 を取得しており、証書とミルシート(MTC)を出荷時にご提供、MIG スプール/TIG 溶加棒を在庫しています。船級協会の要求と母材の仕様を添えてお問い合わせください。最適な銘柄をご提案し、サンプルをご用意します。認証一覧もあわせてご覧ください。